森のせせらぎ なごみ
実はそれほど大きな期待をせずに訪れただけに、とても気に入ってしまったのがここ。温泉へのこだわりも高く、工夫凝らした浴室・湯船の作りもあって、初めて訪れると結構テンションもあがる場所だ。またここ来たい、そう思う人も多いのではないだろうか。
場所は埼玉北東部にある久喜。
久喜駅からは徒歩25分と少々距離があるが、市内巡回バスがあり、また平日は無料送迎も行われている(週末は4名以上で要予約の送迎可能)。
館内は、天井の高い吹き抜けの空間。
フロントの前にはお土産品などがずらり並ぶ。
そしてお食事処。
・・・と思いきや。
奥にある朱塗りのかなり派手な手すりの階段(お祭り階段)を見ると、そこにも「2階お食事処」と書かれている。
一階のこのお食事処でも、食事メニューがそこそこあるんだけど、こちらは簡易版という扱いのようで、公式サイトを見ると、風呂上がりに待ち合わせをしたリビールを飲んだりという場所の設定とのこと。
一角にはこんな案内も。
ドラマのロケ地として使われたそう。
ここは埼玉県内の温泉としては非常に珍しい「砂蒸し風呂」もあるところなのだ。ネットの口コミによるとこれ目当てに来る人もいるそう。
砂蒸し風呂は別料金で、750円。
入館料と同じ金額だ。
今回はちょっと時間がなかったこともあり、自分はパスした。
二階のお食事処。
仕切りもあり、かなりゆったりしたテーブルだ。
タイ式マッサージや足つぼ・耳つぼなどのメニューも。
畳敷きのごろんと寝られる休憩処も。
温泉は一階の広場の奥にある。
ここのお湯は泥を溶かしたような茶色。
光の加減によってはややオレンジ色にも見える不思議な色をしていた。
内湯には木枠の大きな湯船がひとつ。
生源泉湯で加熱もしていないそう。源泉の温度は45.6度とのこと。
壁には温泉のこだわり、安全管理のためのポリシーや体制など書いたものが掲示されていた。毎日全湯入れ替え方式で湯船の掃除をしているそう。他の日帰り温泉施設では一般的な濾過式はレジオネラ菌のリスクが高くなるなどとも書かれており、さらに水しぶきが周囲にあがるジェットバスのリスクなども。
森のせせらぎ なごみでは現在全ての浴槽を毎日冠水し毎日浴槽内の清掃をし毎日高濃度殺菌による配管清掃をおこない、衛生管理に努めております。しかしながら保健所のご指導により現在では塩素による日常の浴槽管理を実施しております。臭いの強い次亜塩素酸ナトリウムを避け高価な臭いの少ないイソシアヌール 酸系の塩素による塩素管理をさせて頂いております。又、塩素の無い温泉に入りたいというご希望に応え、生源泉掛け流しのお風呂も用意させて頂いております。
毎日これだけ徹底管理しているのだから塩素利用はしなくても大丈夫だししたくないという施設側の気持ちが伝わってくる公式サイトの文章。
露天風呂も本当に素敵。
大きな木が何本も植えられた庭には、大きな岩がいくつも飾られていた。
八角系の屋根付き風呂は、傍から勢いよく湯が噴出しており背中にあたって気持ちがいい。いわゆるジェットバスは設置されていないが、個人的にはこれで十分。
さらに壺湯もあり、奥には寝湯も。
お湯は全体的にやや熱めかなと感じた。
庭の中央にガラスで囲われた丸い小さな建物があり、そこは香り湯。ラベンダーのほのかな香りと湯気が立ち込めていた。
一番気に入ったのは大きな岩風呂。
その一角に半球型の建造物「洞窟風呂」が設置され、小さな入り口からじゃぶじゃぶ入っていくと、中は暗くて丸い空間。天井に小さな明かり取りの窓があり、そこから少し光が入ってきているだけなので中は暗い。そしてやはり温泉の湯気が立ち込めていて、呼吸していると身体の中も温泉に浸かっている感覚になる。周囲は一人分ずつ仕切られた座る場所がある。光が落ちてきているところでは立ち上がる湯気がよく見え幻想的だ。
サウナも同じ作りのドーム型で、入り口はかがんで入らないといけないが、中は広い。中央に柵がありすみと塩。周りに腰掛ける。テレビもあり。床に敷き詰めた天然石の効果で45度の低温サウナでも汗がたっぷりでるそう、高温サウナ苦手な人にオススメ。







































