天然温泉 所沢温泉 湯楽(ゆら)の里
湯楽の里は、東京・千葉で何店舗か訪れているが、ひとつひとつ異なるスタイルのこだわり感じる建物で心地よい空間だった。たくさんの大きな木に囲まれた所沢店もそう。午後の早い時間にもかかわらず、結構な数の車が駐車されていた。
フロント。
100円で会員カードを作ると、その日から100円引きになるというので入会することに。ちなみにひとりが会員になれば同行者も会員料金で入館できるので、2人以上の場合は誰かひとり会員カードを作ったほうが確実にお得だ。住所記入も不要なので一瞬で済む。
その場で受け取ったカードを自販機に挿入して、会員料金のチケットを購入。
天井が高い建物で、一階はお食事処と休憩スペースを兼ねた広い空間になっている。
まずは温泉。
露天風呂がとにかくよかった。
3つの連結された湯船は、源泉岩風呂・岩風呂そして寝湯。真ん中には屋根もつけられている。
竹や熊笹も植えられており、大きな立派な石がいくつも配置された岩風呂は本格的だ。温泉はうっすら黄色く色づいた塩分を含む湯で、先に入っていた利用客がみな誰もいない源泉岩風呂をじっと見ているので何かと思ったら、鶯色をした鳩のような鳥が湯船のヘリにとまり、何度も首を上げ下げしては、ひっきりなしに湯を飲み続けていたのだ。
「しょっぱくないのかしら?」
「健康にいいと知ってるのかも」
鳥をきっかけに、見知らぬ同士の間に会話が一瞬盛り上がる。
塀の外には大きな木がたくさん。
湯船から見上げていると、どこか遠くに温泉旅行に来たような気分にもなる。
帰りにもう一度駐車場から建物を振り返ってみたら、確かに緑の多い場所だった。立派な木が多かったので、もともと何かお屋敷でもあったところなのかもしれない。
内湯も、外からの陽射しがたっぷり入り込む明るい浴室で、高濃度炭酸泉やジェットバスなどいろいろ。
サウナは2つあり(女性風呂)、ひとつは塩サウナ、もうひとつは階段式のタワーサウナでテレビも見れる。結構な広さがあった。
今回は利用しなかったが、別料金で岩盤浴も。
気に入ってしまったので、何かちょっと食べていくことにした。
テーブルの他に、一人客用のカウンター席も用意されている。
料理は自販機で食券を購入するシステム。
こういう場所にしては、料理の値段も安く、300円台のおつまみもいろいろ。
秋の期間限定メニューに乗っていたデザートが美味しそうだったので、それに決定。
芋とアイスという不思議な組み合わせ。
ガラスの器に入っているのは塩キャラメルソースで、それを芋やアイスにかけていただく。これで340円とリーズナブルだ。
窓の外はお庭。
竹林もある。
平屋かと思っていたが、実は浴室の一角に階段があり、上にあがれた。
岩盤浴がここにある。
岩盤浴の前では骨盤矯正もできるという、10分200円で利用できるマッサージ機の体験スペースも。
フロント横には新鮮野菜のコーナーが。
一番手前にあったのは「大根のまびき」と書かれた120円の大根の葉。
たっぷり4本分もあり、買って帰りごま油で炒めたら止まらなくなるほどの美味しさだった。日帰り温泉でこうした地元の新鮮野菜が買えるのはうれしい。